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2020年11月6日

相場の見立て・展望(11月06日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
11月2日の東証マザーズ指数は、前日比15.83ポイント安の1155.42ポイントで取引を終えました。この日の安値は1146.76ポイントでした。米国の大統領選挙前の買い方のポジション調整の売りや、信用買い方の追証・維持率絡みの売りが加速した結果です。しかしながら、4日は前日比61.64ポイント高、5日は同38.59ポイント高と大幅に続伸しました。6日はその反動で反落、同12.38ポイント安の1243.27ポイントで今週の取引を終えました。

なお、2日は75日移動平均線(2日現在は1146.63ポイント)が強力なサポートとして意識され、且つ、実際のサポートとして機能しました。11月6日現在の日足チャートでは、5日移動平均線(6日現在1208.53ポイント)、75日移動平均線(同1155.97)共に上回っています。しかし、25日移動平均線(同1270.35ポイント)は依然として下回っています。つまり、「パーフェクトオーダー(短期・中期・長期の3本の移動平均線が順番にキレイに同じ方向に並んでトレンドが発生している状態)」は依然として崩れています。

また、6日現在のMACD(12日-26日)はマイナス4.84と前日のマイナス6.29から上昇、シグナル(9日)は1.93と前日の5.89から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス6.76と前日のマイナス12.17から上昇したものの、「売り」継続です。そして、騰落レシオ(25日)は81.24%と前日の79.69%から若干上昇しています。

以上のことから、「東証マザーズ指数は、11月2日の1146.76ポイントで当面の底入れを果たした。その際のサポートは75日移動平均線だった。今後、25日移動平均線を上回るか、MACDが買い転換するようなら、需給が劇的に改善し上昇ピッチを加速させて、最終的にはパーフェクトオーダーを回復させる!」というのがメインシナリオです。ただし、今後、75日移動平均線を割り込むか、2日の1146.76ポイントを割り込むケースでは、このシナリオは崩壊します。それまでは、東証マザーズ指数に対しては「強気」一択です。

ところで、6日の日経平均は4日続伸し、前日比219.95円高の24325.23円でした。これは、1991年11月13日以来、およそ29年ぶりの高値水準です。6日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は89.95と前日の82.40から上昇しました。新高値銘柄数は56、新安値銘柄数は1でした。また、6日現在の日経平均のMACD(12日-26日)は125.22と前日の67.03から上昇、シグナル(9日)は47.84と前日の43.42から上昇し、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は77.39と前日の23.61から上昇し、「買い」継続です。ちなみに、ヒストグラムは既に5日にプラス転換(買い転換)しました。

以上のことから、「日経平均は、10月30日の22948.47円で当面の底入れを果たした。その後の4連騰で、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線をあっさり上回り、6日現在既にパーフェクトオーダーを回復しているため、強力な上昇トレンドが発生した。好需給を背景に、今後も順調に上値を追う!」というのがメインシナリオです。このシナリオは25日移動平均線を下回らない限り、維持します。それまでは、日経平均に対しても「強気」一択です。

米大統領選挙通過で、イベントリスクが消滅した結果、世界的に株式市場を取り巻く景色は一変し、劇的に好転しました。当コラムの読者の皆様は、ここは素直に現在の発生したばかりの「上昇トレンド」を友人にして、ぜひ、株式式投資で儲けてください。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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