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2020年11月27日

相場の見立て・展望(11月27日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回当コラムで、“日経平均については、11月17日の26057.30円で当面の天井を付けた。5日移動平均線を下回り、5日移動平均線・25日移動平均線・75日移動平均線のパーフェクトオーダーは崩れた。これは、強力な上昇トレンドが一旦小休止したサインとみる。当面は短期的な過熱感を冷ますべく、調整局面が続き、目先の底値を模索する!」というのがメインシナリオです。”としました

しかしながら、実際の日経平均は11月20日に25425.59円までの押し目を形成したところまでは、イメージ通りでしたが、その後はそれを底値に切り返し、17日の高値26057.30円をあっさり上回り、25日には一時26706.42円まで上昇しました。この急激且つ大幅な上昇は正直意外でした。もう少し、時間及び値幅を伴う調整が入っても全然おかしくないと考えていたからです。それはさておき、11月27日終値は26644.71円で、5日移動平均線(27日現在26234.36円)・25日移動平均線(同24783.09円)・75日移動平均線(同23785.95円)のパーフェクトオーダーを回復しています。このため、今後、少なくとも5日移動平均線を割り込まない限り、順調な上値追いが続く見通しです。

ところで、日米株式市場共に、「新型コロナウイルスのワクチン開発への期待は、株価の損失を限定するプット・オプションと同じように投資家に安心感を与えている」との指摘があります。まさに、その通りでしょう。現時点では、ファイザーのワクチン接種は早ければ12月11日にも始まる見通しで、アストラゼネカのワクチンとモデルナのワクチン含め年内に3つのワクチンが承認されそうです。

ですが、前回当コラムで指摘しましたが、これらワクチンの承認や接種開始が、「目先の好材料出尽くし」となる可能性は決して低くはないとみています。ですから、「噂で買って、事実で売る」というウォール街の格言だけは頭の片隅の置いておきたいところです。ただし、想定通りの「押し」があれば、そこは中期上昇トレンドの中での短期的な押し目であり、絶好の買い好機になるとみています。

逆に、「好材料出尽くし」とならないケースでは、シクリカルバリュー株が一段高となり、株価指数も押し目を形成することなく、上値を追うことでしょう。このケースでは、景気敏感株を買うことが王道だとは思います。しかしながら、私は、「バイデン次期米大統領が、ジョン・ケリー元国務長官を気候変動問題の大統領特使に指名する意向」と伝わっていることで、「地球温暖化対策関連銘柄」を個人投資家は狙うべきと考えています。具体的には、太陽光発電やバイオマスなどの「再生可能エネルギー関連」や、「電気自動車(EV)関連」などです。ちなみに、ケリー氏はオバマ政権時代、地球温暖化対策の国際的な取り決めであるパリ協定のとりまとめに尽力したことで有名です。

来週から、名実共に12月相場に突入です。海外勢が徐々にクリスマス休暇入りし存在感が低下していくため、個人投資家が主役に躍り出ることが多いのが「師走相場」の特徴です。読者の皆様には、ぜひ、この12月に株式投資で大きく儲けていただき、最高の年末年始を過ごしていただきたいと、切に願っています。そして、その環境は整っているはずです。頑張ってトレードしてください!
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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