関東財務局長(金商)第1756号
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2022年6月3日

相場の見立て・展望(6月3日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
米国株式市場が堅調さを取り戻しつつあります。6月2日のNYダウは3日ぶりに反発し、前日比435.05ドル高の33248.28ドルでした。また、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、同322.438ポイント高の12316.898ポイントでした。ADPが2日発表した5月の全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数が12万8000人増と、前月の20万2000人増から大幅に下回り、市場予想の29万9000人増も大幅に下回りました。これを受け、FRBのタカ派姿勢後退期待が高まり、株式が買われました。

ちなみに、2日の米10年物国債利回りは前日比0.01%高い2.91%でした。この日は、FRBのブレイナード副議長が米CNBCのインタビューで、「9月に利上げを一時休止するのは非常に難しい」と述べ、需要が減退しなければ0.5%利上げを続ける可能性を指摘したことが、債券の売り材料になりました。ですが、米長期金利は、5月9日の3.203%でピークアウトしています。インフレ懸念の後退を背景とした、米長期金利のピークアウトが、米株高の主因とみています。

一方、外国為替市場では、金融緩和を続ける日銀と、金融引き締めを急ぐFRBとの金融政策の違いが意識され、ドル高・円安基調が継続しています。これは我が国輸出関連企業への追い風です。当然のことながら、この円安は、日本株にポジティブに作用しています。

ところで、前回の当コラムでは、今後の日経平均のメインシナリオは、「5月12日の25688.11円~4月21日の27580.64円」での「横ばいトレンド(ボックス相場)」の継続でした。しかしながら、6月3日の日経平均は前日比347.69円(1.27%)上昇し、前述のボックス上限を上抜きました。よって、上昇トレンドが発生したと相場認識を改めます。今後のメインシナリオは、まずは、3月25日の28338.81円を目指すとみています。テクニカル的には、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス1σ(3日現在27208.86円)とプラス2σ(同27658.13円)との間での「バンドウォーク」を想定しています。

ボックス相場上放れでのお勧め戦略は、「チャートが良好な銘柄の順張り買い」です。もちろん、ジャンピングキャッチには十分注意して、上昇トレンドの中での「押し目買い」に徹して、リスク管理は行ってください。

短期ディーリング向けの物色に関しては、バイオ、NFTゲーム(仮想通貨の「ブロックチェーン技術」をベースに開発されたゲーム)、メタバース、原発再稼働、インバウンド、チタニウム関連などに注目しています。また、これまでの物色の主役だった、低PER、低PBR、高配当利回り、低PSRの好業績の大型株のうち、チャートが良好で、さらに、信用倍率が低い銘柄に関しても、引き続き注目しています。ただし、小型の材料(テーマ株)にしても、バリュー系大型株にしても、25日・75日・100日移動平均線が「上昇のパーフェクトオーダー」になっていることは買い銘柄の必須条件と考えています。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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