関東財務局長(金商)第1756号
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2022年6月17日

相場の見立て・展望(6月17日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回の当コラムでは、“日経平均は、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス1σ(10日現在27692.65円)とプラス2σ(同28369.39円)との間での「バンドウォーク」がメインシナリオです。サブシナリオは、25日移動平均線(同27015.91円)までの調整です。”としました。実際の日経平均は6月10日~6月15日まで4日続落し、終値ベースで1920.37円下落しました。16日は105.04円高と、5日ぶりに反発したものの、週末17日は前日比468.20円(1.77%)安の25963.00円と大幅反落しました。

この急落過程で、「バンドウォーク」に失敗し、25日移動平均線もあっさりと下抜けました。6月9日に28389.75円を付け、3月25日の28338.81円を上抜けたことから、上昇トレンドが発生した可能性が高いとみていましたが、テクニカル上の「ダマシ」となり、今回の急落につながってしまいました。

なお、FRBは6月15日まで開いたFOMCで、市場の想定通り通常の3倍にあたる0.75%の利上げを決めました。また、FOMC後に公表された政策金利見通しでは、年末の値は委員らの予想中央値で3.375%となり、前回3月から大幅に引き上げられました。今後も、FRBによる金融引き締めが継続する見込みであることは、米国のみならず、世界の株式市場の上値抑制要因であり続けることでしょう。

実際、6月16日のNYダウは大幅に反落し、前日比741.46ドル安の29927.07ドルと、2020年12月以来の安値に沈みました。また、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、同453.056ポイント安の10646.099ポイントでした。そして、S&P500種株価指数は反落し、同123.22ポイント安の3666.77ポイントでした。ともに年初来安値を更新しました。この日は、スイスと英国の中央銀行が相次ぎ利上げを発表し、欧米中銀による急激な金融引き締めが世界景気を冷やすとの見方が強まり、リスク資産である株式が売られました。

この流れを受けた、6月17日の日経平均は25963.00円で取引を終えました。5日移動平均線(17日現在26467.53円)、25日移動平均線(同27074.36円)、75日移動平均線(同26850.68円)、100日移動平均線(同26913.87円)、200日移動平均線(同27921.37円)全て下回っています。なお、17日の安値は25720.80円と、5月12日の25688.11円とほぼ一致するレベルまで下落する場面がありました。

ところで、日銀は6月16~17日に開いた金融政策決定会合で、大規模緩和を継続する方針を決めました。年12兆円を上限に、必要に応じてETFを買い入れる措置も維持しました。海外主要中央銀行の相次ぐ利上げを受け、市場の一部では、日銀も金融緩和を縮小させるとの見方が出ていましたので、この決定が伝わると、市場に買い安心感が広がり、株価指数先物中心に急激な買戻しが入り、日経平均先物9月物は11時47分に26100円の本日高値を付けました。しかしながら、買いは続かず、結局、前日比650円(2.46%)安の25780円で通常取引を終えました。

今後の日経平均ですが、震源地の米国株式市場が落ち着きを取り戻すまでは、引き続き不安定な値動きを続ける見通しです。米国株がリバウンドするようならば、日経平均もリバウンドするはずです。その場合の戻りメドは25日移動平均線(17日現在27074.36円)です。一方、下値メドは25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス3σ(同25211.57円)です。

ちなみに、6月17日時点の東証プライム市場の騰落レシオ(6日)は33.72%でした。短期的に売られ過ぎを示唆しています。また、17日時点の日経平均の25日移動平均線との乖離率はマイナス4.10%です。これもやや売られ過ぎを示しています。このため、来週は、きっかけさえあれば、自律反発が発生し得るとみています。やはり、そのきっかけは米国株のリバウンドでしょう。それにしても、現在は、スイングトレードが報われにくい相場になっています。時間軸を短くして、デイトレ主体(回転売買主体)にするなど、取引手法を工夫することをお勧めします。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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