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2022年6月24日

相場の見立て・展望(6月24日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回の当コラムでは、“米国株がリバウンドするようならば、日経平均もリバウンドするはずです。その場合の戻りメドは25日移動平均線(17日現在27074.36円)です。一方、下値メドは25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス3σ(同25211.57円)です。”としました。実際の日経平均は6月20日に25520.23円まで下落し、翌21日は前日比475.09円高となり、目先の底打ちが鮮明になりました。そして、22日に一時26462.83円まで上昇する場面がありました。しかしながら、21日高値は26418.84円、22日は26462.83円、そして、23日は26401.97円と、26400円台での上値の重さも実感させられました。

そんな状況で迎えた週末24日の高値は26519.16円と、22日の26462.83円を上回り、今週高値を記録しました。また、24日終値は前日比320.72円(1.23%)高の26491.97円と、リバウンドを開始した21日以降で、終値ベースの最高値です。よって、来週以降のリバウンド継続を期待させる終わり方だったと思います。

足元で、日経平均が底堅く推移している主因は、対ドルでの円安進行と考えています。6月21日のNY外国為替市場で円相場は大幅に続落し、前営業日の17日比1円75銭円安・ドル高の1ドル=136円65~75銭でした。一時は136円71銭と1998年10月以来、23年8カ月ぶりの円安・ドル高水準を付ける場面がありました。足元でも1ドル=134円後半の円安水準での推移となっています。この円安基調は、我が国外需企業の収益への追い風です。これが日本株を下支えしていると考えます。

円安進行の主因は、日米金融政策の違いです。FRBは6月14~15日に開いたFOMCで、0.75%の大幅な利上げを実施し、今後もインフレ抑制に向けた大幅利上げを継続する見通しを示しました。FOMC後に公表された政策金利見通しでは、年末の値は委員らの予想中央値で3.375%となり、前回3月から大幅に引き上げられました。一方、日銀は6月16~17日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和の現状維持を決めました。そして、10年債を対象にした指し値オペを毎日実施する施策の継続も決めました。

欧米を中心に世界の中央銀行の大半が金融引き締めに舵を切る中、主要中銀で唯一大規模緩和を続ける日本の円が幅広い通貨に対して売られやすい状況が続いているのです。

今後の日経平均ですが、震源地の米国株式市場が落ち着きを取り戻すまでは、引き続き不安定な値動きを続ける見通しです。ですが、足元の米国株はやや落ち着きを取り戻しつつあります。というのは、NYダウの直近安値は6月17日の29653.29ドルでしたが、6月23日終値は30677.36ドルと、3万ドル大台を回復しています。また、ナスダック総合株価指数の直近安値は6月16日の10565.14ポイントでしたが、6月23日終値は11232.19ポイントと、こちらもそれなりに値を戻しています。

一方、日経平均の直近安値は6月20日の25520.23円です。それが24日終値は26491.97円と、26000円大台を回復しています。このため、日米株式市場共に、「ベアマーケット・ラリー」が既に始まった可能性が高いとみています。ちなみに、「ベアマーケット・ラリー」とは「ベアマーケット(弱気相場)」の途中で発⽣する⼀時的なラリー(上昇相場)を指します。そして、「ベアマーケット・ラリー」の⼒強さ、持続性は、「ブルマーケット・ラリー」と比較して、著しく劣ると考えられています。

来週の日経平均に関しては、25日移動平均線(24日現在26987.06円)、75日移動平均線(同26823.96円)、100日移動平均線(同26857.11円)あたりを目指すというのがメインシナリオです。ただし、5日移動平均線(同26060.27円)を割り込むようだと、それはいったん、リバウンド終了のサインと考えます。

なお、24日のマザーズ総合指数は前日比36.12ポイント(5.68%)高の671.67ポイントと、大幅続伸しました。また、東証グロース市場Core指数も、前日比58.37ポイント(8.19%)高の770.18ポイントと、大幅続伸しました。このことから、来週も「グロース株の逆襲」が期待できるとみています。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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