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2022年8月26日

相場の見立て・展望(8月26日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回当コラムで、“日経平均などの株価指数は、膠着して推移し、ここ最近の短期的な過熱感を冷ます「時間調整」に入るとみています。”としました。実際の日経平均は、8月18日~24日まで5日続落しました。終値ベースで909.30円下がりました。そして、25~26日に2日続伸し、終値ベースで327.91円上がりました。

ちなみに、8月26日の日経平均は前日比162.37円(0.57%)高の28641.38円でした。テクニカル的には、5日移動平均線(26日現在28536.22円)を、26日の上昇で上回りました。また、25日移動平均線(同28246.90円)、75日移動平均線(同27283.86円)、100日移動平均線(同27196.78円)、200日移動平均線(同27534.90円)全て上回り続けています。引き続き、中期・長期の上昇トレンドが発生しつつあるとみています。今後に関しては、200日移動平均線と25日移動平均線を上回っている間は、現在の「上昇相場」が継続しているとみてよいでしょう。

来週に関しては、8月27日まで開催の国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を波乱なく終えれば、売り方の買い戻しを起爆剤に、上昇基調が強まるとみています。仮に、26日に予定されるパウエルFRB議長の講演で、金融引き締めに前向きな「タカ派」姿勢が強く打ち出されたとしても、日経平均の下値は限定的とみています。というのは、8月18日~24日まで5日続落で、「パウエル議長のタカ派発言」を織り込んだ可能性が高いとみているからです。

注目するべきイベントは、8月30日の8月の米消費者信頼感指数(日本時間23:00発表)、9月1日の8月のISM製造業景況感指数(日本時間23:00発表)、2日の8月の米雇用統計(日本時間21:30発表)です。ですが、よほど強い内容(FRBがタカ派姿勢を更に強める内容)にならない限り、米国金融市場が動揺することはないとみています。というのは、これまでに数多くのFRBの高官達が、金融引き締めの手を緩めない趣旨の発言を繰り返しているため、米国の金融市場は「米国の先行き景気は良好+FRBは依然タカ派」というシナリオで、既に動き続けているとみているからです。

最後に、日本株の物色テーマとしては、「原発」と「リサイクル」に注目しています。原発に関しては、岸田文雄首相が8月24日、次世代型の原子力発電所について開発・建設を検討するよう指示したからです。原発の新増設を想定しない東日本大震災以降の方針を転換し、年末までに具体策をまとめるとのことです。一方、リサイクルに関しては、8月25日に日経新聞が「環境省はリサイクル分野の今後の対応をまとめた工程表を近く策定する。2030年までにリサイクルやシェアリングなど循環経済の関連ビジネスで、市場規模を現在の50兆円から80兆円以上に拡大させる。」と報じたからです。関連銘柄群は、既に今週から動意づいています。しかしながら、「原発関連銘柄」と「リサイクル関連銘柄」は、まさに国策銘柄です。息の長い相場になる可能性が高いと考えています。

個人投資家にとって、7月以降、良好な投資環境が続いています。ぜひ、収益を積み上げていってください。読者の皆様を心より応援しています。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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