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2024年5月31日

相場の見立て・展望(5月31 日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
5月30日の米株式市場では、業績見通しが失望売りを招いたセールスフォース株が前日比53.61ドル(19.74%)安と急落しました。同社は、生成AIの活用に注力しています。同社の決算に対するコメントとして、“ミラー・タバックのマシュー・マリー氏はセールスフォースの急落を受け「AI関連の収益押し上げがエヌビディアなど半導体から幅広い企業へと広がるには時間がかかるとの見方を改めて強めた」と話す。”と伝わっています。

更に追い打ちをかけるように、デル・テクノロジーズが30日発表した2-4月(第1四半期)決算は2022年以来の増収となったにもかかわらず、AI向けに最適化されたサーバー事業に対する投資家の高い期待には応えられず、株価は通常取引後の時間外取引で、通常取引終値比30.16ドル(17.75%)安の139.76ドルと急落しました。つまり、AI関連銘柄に関しては「エヌビディアの一人勝ち、それ以外は負け組」の状況になりつつあります。

ところで、5月30日のNYダウは3日続落し、前日比330.06ドル(0.85%)安の38111.48ドルでした。セールスフォースが1銘柄でダウを351.18ドル押し下げました。ナスダック総合株価指数は続落し、同183.50ポイント(1.08%)安の16737.08ポイントでした。この日に発表された2024年1〜3月期の米実質GDP改定値が、前期比年率で1.3%増と、速報値の1.6%増から下方修正されたため、景気悪化懸念が強まりました。これが米国株全体の売り材料になりました。このように足元の米国株は冴えない動きとなっています。

一方、日本株ですが、日経平均については、3月22日に41087.75円の最高値を付けて以降、調整が続いています。5月31日の終値は前日比433.77円(1.14%)高の38487.90円と、25日移動平均線(31日現在38485.83円)は上回ったものの、5日移動平均線(同38570.85円)、75日移動平均線(同38941.54円)共に下回っています。また、31日の東証グロース市場250指数の終値は前日比16.22ポイント(2.69%)高の618.49ポイントと、3日ぶりに大幅に反発しましたが、前日には一時594.16ポイントの年初来安値を付けています。ちなみに、30日の終値602.27ポイントは、2020年4月3日の593.63ポイント以来およそ4年2カ月ぶりの安値水準です。
日本株全般については、下値は自社株買いがサポートするものの、日本の景気がよろしくないので、上値を追うには、米国株の急騰や、日米長期金利の低下などの好材料が必要とみています。そのような追い風が吹かないと、大型株は膠着を続け、グロース株は下値模索を継続することでしょう。結論として、株価指数の影響を受け難い、好業績の個別株を粛々と物色するしか、儲ける手段はないとの見方を継続します。

あと蛇足ながら、5月24日申し込み時点の信用の買い残は4兆7400億円と、相変わらず高水準です。よって、個人投資家の関与率が高い銘柄のうち、信用買い残が積み上がり、且つ、チャートが悪化したものには決して近づかないようにしてください。くれぐれも、よろしくお願いします。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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