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2024年9月13日

相場の見立て・展望(9月13日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
9月12日のNYダウは続伸し、前日比235.06ドル(0.57%)高の41096.77ドルでした。ナスダック総合株価指数は4日続伸し、同174.15ポイント(1.00%)高の17569.68ポイントでした。前日の11日は、エヌビディアなど半導体やハイテク株が買われ、株価指数が上昇に転じて終えたことで、翌12日も、ここ最近まで売り込まれていた銘柄群への買いが優勢でした。エヌビディアに関しては、同社のジェンスン・フアンCEOが11日にAI半導体について強気な見通しを示したことが買い材料となりました。

ところで、11日発表の8月の米CPIでは、エネルギーと食品を除くコア指数は0.3%の上昇で伸び率は市場予想の0.2%を上回りました。これを受け、17〜18日のFOMCにおける利下げ幅について、0.5%の大幅利下げが必要な状況ではなく、0.25%との見方が強まりました。また、12日朝発表の8月の米PPIは前月比0.2%上昇し、市場予想と一致しました。このように、米国のインフレリスクは大幅に低下しています。この状況で、FRBが利下げに踏み切れば、米国経済は非常に高い確率で「ハードランディング」とはならず、「ソフトランディング」または「ノーランディング」する見通しです。

一方、12日の日経平均は8営業日ぶりに反発し、終値は前日比1213.50円(3.41%)高の36833.27円でした。上げ幅は今年3番目の大きさでした。そして、週末13日は反落し、前日比251.51円(0.68%)安の36581.76円でした。13日の東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=140円60銭台まで上昇し、年初来高値を更新したことが、嫌気されました。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのニック・ティミラオス記者が9月17~18日のFOMCについて「利下げ幅は0.25%か0.5%かの判断に直面している」との記事を12日付で伝えたことが、円買い・ドル売り材料となりました。
なお、9月3日時点で、CMEの上場商品である「IMM通貨先物」のポジション(建玉)情報のうち、「Non-Commercial」(非商業部門=ヘッジファンドなど投機筋)の通貨先物市場における円の対ドルでのネットポジションは、8月27日比1万5248枚増の4万1116枚の買い越しでした。買い越しは4週連続です。今後については、投機筋の買い越し枚数が減少したり、売り越しに転じてこないと、円高に振れ続ける可能性が高そうです。

日経平均については、9月9日の35247.87円、11日の35253.43円あたりが、目先底になるか否かに注目しています。一方、円高が一服しないと上値は重そうです。25日移動平均線(13日現在37325.67円)が戻りメドです。結論として、リスク管理を厳格にした運用方針を堅持し、底入れのタイミングを待つ投資戦略を推奨します。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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