FOMC終了後に米国株市場が大幅高となったことからFOMCは無事に通過したと思われましたが、1日経ったら結局元通りとなってしまい残念な週末ですね。
マーケットはバリューに資金がシフトしまっており、グロース系のマザーズ銘柄には新規の資金は入って来ないため、個人投資家からの売りを吸収する力も弱くズルズルと下落が続いてしまっていると思われます。
昨日も主力株は大幅高となりましたがマザーズ市場の戻りは僅かでしたし、陰線で終わる銘柄も多く日中は保有株を外す動きが強かったということでしょう。
連続で陽線が現れるような状況になるまでは投げ売りが収まらず継続しているということになると思いますのでそれまでは待ちたいところです。
トヨタを筆頭に海運、商社、素材、エネルギー株などのバリュー株は上昇しておりますがここがとりあえず一服して新興に資金が回らなければ明るくならないと考えます。
マザーズ指数がコツンと来なければ年末ラリーに期待は持てないでしょう。
さて日経平均は昨日SQ値から500円程上に上昇し、今日から1000~1500円上を目指す展開に期待しましたがまさかのSQ値までの全値戻しとなり、また方向性を見極めることになってしまいました。
頼みの米国株市場においてのアップルの部品内製化の話が相場を冷やしてしまいましたが、こちらに関しましてはそうはいってもまだ先の話になると思いますので今晩は落ち着きを取り戻すのではないかと考えます。
内製化という話はアップルに限らずテスラなどもそうなっていくでしょう。
そして今後はソニーから完全オリジナルの自動運転カーが発売されるなんてということもあり得ると思います。
こういう大きな話が出て来ると日本市場がリードする展開に移行する可能性があるかもしれませんね。
トヨタが大きくEVに舵を切ったことから車業界はいよいよ次世代の車社会を目指す時代の幕開けになったと考えます。
ホンダのF1撤退もそのサインの一つだと考えます。
スマホが一気に浸透したように次は車がスマホ化される時代になっていくのかもしれませんね。
それではまた来週もよろしくお願い致します。
2021年12月17日
改善されない個別

- 投資調査部
- 成岡 順

- 投資調査部
- 成岡 順
専門学校を卒業後、証券会社の株式部、所謂「場立ち」として就職。のちに東京証券取引所内での自己売買(株式ディーラー)として相場を闘い抜く。その後は準大手証券SMBC証券に移籍。オーバーナイトポジションは5億を超えるポジションで勝負。SMBC証券を退職後は中堅証券を2社渡り歩き、現在は株式会社G&Dアドヴァイザーズの投資助言者。
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。