今週の日経平均株価は先週のSQ値から僅か1週間で約2500円も下げる展開になりました。
前回SQ期間は一度もSQ値を割り込むことなく陽線での推移が続いた1か月でしたが、
今のこの動きを考えると今回は1度もSQ値を上回ることはなさそうで前回とは真逆の展開になりそうです。
僅か1週間でここまで持ってきたわけですが、26000円のプットの建玉が最大だったようです。
昨日の夕方にスイスが利上げを決めたことで夜間取引時間が始まると225先物は一気に26000円の大台を割り込んであっという間に25650円の安値を付ける展開でした。
26000円のプットが大きかったわけで、値動きを見ておりましたが昨日の夕方はもうそこに向かうのが必然的だと言わんばかりに無抵抗であっさりと26000円を下回ったと思います。
買いも引っ込んでしまったんだと思います。
大きな資金には逆らうことはしない。そして大きな資金について行き従うことでみんなが儲かるという形があるようです。
そして少し経つと先物に買いが入り出しましたが、この買いは26000円のプットに対しての繋ぎの利益確定の買いでしょう。
大きな勝負は既に決したと思われます。
既に2500円程の値幅も出ましたので来月のSQまでの安値は本日の安値25720円になるのではないかと考えますのでこの水準で買って上昇したところで利益を得るといった戦略が効果的ではないかと考えます。
もし本日の安値を下回ってしまった場合は昨晩の夜間時間に付けた225先物の安値25550円を割り込まなければまだ買い継続で良いと考えますが、そこも下回ってしまった場合は一旦ロスカットするところとして次の展開を待ちたいと考えます。
今後の動きに関してですが、今の相場の温度を考える目安として注目となるのはVIX指数だと考えますのでこちらを引き続き注意して頂ければと思います。
株価は上昇してもVIX指数も上昇するようなときは注意が必要ですし、株価が下落してもVIX指数が下落するようなときはそれほど悲観的にならなくとも良いと考えられます。
VIX指数はまだ30台で推移しておりますので注意が必要な水準です。
20台まで下落して更に25以下に進んで行くような展開になればかなり買い安心感は出ると思いますのでその時は大きな戻りに期待して良いと考えます。
それでは来週もよろしくお願い致します。
2022年6月17日
下げ止まるところと予想

- 投資調査部
- 成岡 順

- 投資調査部
- 成岡 順
専門学校を卒業後、証券会社の株式部、所謂「場立ち」として就職。のちに東京証券取引所内での自己売買(株式ディーラー)として相場を闘い抜く。その後は準大手証券SMBC証券に移籍。オーバーナイトポジションは5億を超えるポジションで勝負。SMBC証券を退職後は中堅証券を2社渡り歩き、現在は株式会社G&Dアドヴァイザーズの投資助言者。
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。