月曜日の午前中の動きはかなりひどい動きになりました。
週末の米国株市場が大幅反発したことから大方の投資家がこの日は順調な戻りの相場を期待していたと思われます。
その大方の考えの力を利用し、高く始まったことからどこかのファンドが売りを仕掛けたのではないかと考えます。
この日の前場中に225先物は25500円を割り込んだわけですが、オプションの絡みからこの値段までどうしても下げたかったんだと思います。
大きな力には逆らわないといったオプション、先物市場においての暗黙のルールもありあっさりと無抵抗のままここまで下げた感じでここで大口の利確が成立したと思われます。
結局この日の安値が直近の安値になっており、日経平均はその翌日に一瞬26000円の大台を割り込む場面が寄り付き直後にありましたが、それ以降は26000円の大台を割り込むことはありませんでした。
しかし水曜日も高く始まりながら大陰線と肩透かしの相場展開で、昨日も半導体関連が安値を更新して来るなど厳しさを感じてしまう動きは継続しておりました。
ですが今日になってやっと月曜日の朝に期待した動きになったと思います。
なぜ今日はということになりますが、米国の10年債金利が3.5%どころから3.0%辺りまで下落してきたことが影響していると考えます。
やはり今はインフレを抑えるということが米国にとっての最大の課題であり、ここが抑えられる効果が表れて来たことで買い安心感が広がったと思われます。
金利が下がったことでドル安となり、本日は自動車株に利益確定の売りが出て下落。
逆に金利低下からグロース株に資金が入りこちらは買い戻しや見直し買いも一部入ったと思われます。
日本市場にとっては本日の様にマザーズ指数が強い方が相場全体に明るさが広がりますね。
このままもう一段高となるところまでの上昇には期待できると思いますが、次の四半期決算は多少の景気後退懸念が数字に表れて来ると思われ、
特に米国のハイテク企業などの決算が想像以上に悪化するようですと相場全体に及ぼす影響も高くなってしまうため注意が必要と考えます。
一方で今まで安値圏で沈んでいた銘柄などの上昇に期待が出来ると思いますので相場全体が崩れて来た時などはトレンドが回復傾向にある銘柄の押し目を拾うチャンスにもなりうると考えます。
マーケットの移り変わりは早いですのでその変化をいち早く捉えることが利益を伸ばすことに繋がりますのでその局面に応じることが重要だと考えます。
それでは来週もよろしくお願い致します。
2022年6月24日
流れ変わるか

- 投資調査部
- 成岡 順

- 投資調査部
- 成岡 順
専門学校を卒業後、証券会社の株式部、所謂「場立ち」として就職。のちに東京証券取引所内での自己売買(株式ディーラー)として相場を闘い抜く。その後は準大手証券SMBC証券に移籍。オーバーナイトポジションは5億を超えるポジションで勝負。SMBC証券を退職後は中堅証券を2社渡り歩き、現在は株式会社G&Dアドヴァイザーズの投資助言者。
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。