本日のSQ値は26659.58円。
今週はETFの分配金に絡む売り需要から現物と先物で1兆円の売りが出ると言われていたこともあって上値の重たさが懸念されましたが、
結局はこのような結果となり、SQ値を巡っての最終週の戦いは買い方の勝利で終わりました。
26000円を割り込ませようと月曜、水曜、昨日と売り方も頑張っていたと思いますが結局割り込むことなく、
昨日は前日のVWAP26110円まで下げたところでぴたりと止まりました。
恐らくここまで下げたところを待って買い方が買い始めたと思われ、また売り方も諦めて買い戻しに走ったポイントになったと思います。
1兆円の売りが出るといった記事がかなり目立っておりましたが、この辺りに関しては少しメディアも煽り過ぎていた感も否めません。
この売り観測から個人投資家の買いは引っ込んで、水曜日の空売り比率が47%とかなり高水準であったことから空売りが多く出ていたようです。
買い方にとってはこの需給バランスであれば上昇させることは容易であったと思われ、昨日のお昼休み中の225先物の動きがそれを物語っていたと思います。
26400円どころの上のボラティリティをあっさりと取って、大引けも26500円以上で引けたことから昨日で決着がついて本日は昨晩の米国株市場の上昇も上積みされて26660円どころでSQ値が決まったといった形でしょう。
今日はSQ値が決まり、寄り付き後も陽線での推移が前場中継続し、26860円まで上昇しましたが、ここも前日のボラティリティを考慮した数値で止まるところでありました。
連日で上のボラティリティを取って来る強い相場でしたが、お昼休み中に安倍元首相が演説中に撃たれるといったショッキングな報道が伝わってこの流れが止まりました。
後場は26600円台でほぼ横ばいの推移となり、安倍元首相の容態を最も注意しているということが相場からも伝わってきました。
そして先ほど18時頃、願いは届かず悲しいことになってしまいました。
今は言葉も無く、とてもショックなことと受け止めております。
安倍元首相のご冥福を心からお祈り申し上げます。
今はこの事態を重く受け止める必要があるのではないかと考えます。
来週もよろしくお願い致します。
2022年7月8日
SQ値(30)

- 投資調査部
- 成岡 順

- 投資調査部
- 成岡 順
専門学校を卒業後、証券会社の株式部、所謂「場立ち」として就職。のちに東京証券取引所内での自己売買(株式ディーラー)として相場を闘い抜く。その後は準大手証券SMBC証券に移籍。オーバーナイトポジションは5億を超えるポジションで勝負。SMBC証券を退職後は中堅証券を2社渡り歩き、現在は株式会社G&Dアドヴァイザーズの投資助言者。
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。