関東財務局長(金商)第1756号
株式会社G&Dアドヴァイザーズ

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2022年12月23日

振り返ってみると

投資調査部
成岡 順
今週は日銀の政策変更がネガティブサプライズとなり大幅な下落となりました。
先週末の日経平均はSQ値27576円を割り込み、今回のSQ値は安く決まったことから幻のSQ値と言われておりましたが、
振り返ってみると結局この日にSQ値を割り込むと、更に月曜日にはSQ値から400円程下落してしまったので、陽転することは難しくそのまま下に突走ってしまったということです。
そしてこの月曜日の下落に関してですが、この動きに関してはもしかするとかなり大きな機関投資家が保有株を売却して来ているんじゃないかと見ておりました。
月曜日の時点においては買われる材料も無ければ売られる材料もなく、個人投資家はある程度年末の保有株の調整は
もう済んでいると考えていたので需給バランス的に下押し圧力は無いと考えると通常売りを出さない大きな資金を抱えるところが動いているのではないかなと。
更に遡って考えた時に幻のSQ値となったことも大きな資金を抱えているところがメジャーSQで大量の売り注文を出していたからこそ下で決まっていたのではないかなと。
そう考えると今回の日銀のネガティブサプライズの発表は事前に決まっていたということになるかもしれません。
あくまでも憶測ではありますが合点がいきます。
この憶測はともあれ、SQ値より上にいるか下にいるかというところは全体の今後の動きを占う上でも重要ということを改めて思い知らされました。
一旦離れてしまった場合は元に戻る動きはある程度の値幅をつけてからでないと戻らないことがほとんどです。
この見方は単純明快ですので今後も活用して頂ければと思います。

今回の日銀の政策変更によって恩恵を受けているセクターは銀行株や保険株です。
日銀が政策を変更したことによってマーケット環境は様変わりしましたので機関投資家のポートフォリオも変更せざるを得ないため
このセクターに大量の資金が入って来ていることと思われます。
また以前よりこのセクターには空売りも大量に入っていたことから買い戻しも相当数入っていると見ております。
このセクターを代表する三菱UFJの株価は2018年以来の高値を取って来ており、チャート的にも面白そうです。

さて本日の日経平均は5日振りの陽線でSQ値から1500円程下に下げましたので下げ止まっていいところまできたかもしれません。
今年の最終週は今週の下落を少しでも取り戻して買いが優勢になる展開に期待したいところです。
それでは来週もよろしくお願い致します。
投資調査部
成岡 順

専門学校を卒業後、証券会社の株式部、所謂「場立ち」として就職。のちに東京証券取引所内での自己売買(株式ディーラー)として相場を闘い抜く。その後は準大手証券SMBC証券に移籍。オーバーナイトポジションは5億を超えるポジションで勝負。SMBC証券を退職後は中堅証券を2社渡り歩き、現在は株式会社G&Dアドヴァイザーズの投資助言者。

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