最注目の日銀政策決定会合の結果は現状維持での決着となり、緩和策の修正は見送られました。
この結果をマーケットは素直に好感し、大幅な上昇。
今回の決定会合において緩和策の修正を見送ったところに関しては黒田総裁の最後の意地みたいなものを感じました。
この日は26800円台まで上昇し、このまま買いの勢いが続くかと思いましたが、米国のリセッション懸念などが台頭するなどして
米国株市場の下落に引きずられながらもSQ値(26325円)でほぼピッタリサポートされてここから反発となりましたので分かりやすいところでサポートされたと思います。
本日の反発に関しては中国のゼロコロナ政策の終了により景気が上向くとの期待感から鉄鋼株などの景気敏感株が大幅に買われ、
また個別株全般にも満遍なく買い安心感が広がり、久しぶりに全面高といった良い雰囲気で今週の取引を終えたと感じております。
強弱がハッキリとする展開が続いておりましたが、ちょっとショートがうまくいかない感じが出てきたように思えます。
決算発表を終えた銘柄の動きも悪くなく、結果が良かったものは買われ、悪かったものに対しても株価の位置が高いところでなければ出尽くし感から下値も堅くなる傾向が強いことからも
空売りがはまらないといった感じに繋がっていると思います。
来週の週足ピボッドの日経平均の予想レンジは中心値が26373円と今週サポートされたSQ値とこれまた同じところになっており、やはり今回下げ止まったところはいいところだったと考えられ、
テクニカルが意識されていたところだったと言えるでしょう。
そして上値の予想値に関しては26997円。その上が27441円となっておりますが、今週はテクニカル通りに下値がサポートされたことから
来週の上昇ポイントの27000円もキッチリと取りに来る展開に期待したいところです。
緩和修正策の見送りを決めたところは黒田総裁の最後の意地とも思えるところだったかなと思います。
それでは来週もよろしくお願い致します。
2023年1月20日
現状維持

- 投資調査部
- 成岡 順

- 投資調査部
- 成岡 順
専門学校を卒業後、証券会社の株式部、所謂「場立ち」として就職。のちに東京証券取引所内での自己売買(株式ディーラー)として相場を闘い抜く。その後は準大手証券SMBC証券に移籍。オーバーナイトポジションは5億を超えるポジションで勝負。SMBC証券を退職後は中堅証券を2社渡り歩き、現在は株式会社G&Dアドヴァイザーズの投資助言者。
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。