こんにちは伊東です。
今日はおふざけなしの最初から最後まで株のお話で参ります。
異例の株高が続く日本ですが皆様この波に乗れておりますでしょうか?
NY株がこれまで30年近く上げ続けた一方で日本株は全く振るわず、物価も上昇せず、賃金も上がらずで日本人は「デフレを満喫」しちゃったんですね~
このデフレが日本人の節約気質には実はあっており、昔よく母親やおばあちゃんに言われた「勿体ない」この気質が文化になりつつあるのでしょう。
決してこの「勿体ない」は悪い事ではないのですが、日本人には「値上げ」と言う文化が合わないと言いますか「みんな気に入らないのです」一昔前に起きた牛肉価格の上昇で牛丼の吉野家が値上げを実行し他の牛丼チェーンも右へ倣えで実行。
その結果何が起きたかと言うと、、、当時の吉野家は「倒産の危機」を迎えたのです、僅か数十円~百円程度の値上げであれだけ大きな外食チェーンがと考えますが「消費者の敵」と見られたのでしょうね。
日本で唯一値上げが許されてきたものは「東京ディズニーランド」一択なんですね~夢の国の文化は欧米気質ではあるのですが、時代の背景と現在の若者と昔の人たちのお金の使い方の違いなのでしょう、所謂「価値観の違い」と言うやつですかね。
株の世界でも同様で昭和のバブルを謳歌した世代の人たちは現在70歳~80過ぎとなる為、現役バリバリで昔を思い出しての「順張り投資」も難しく、その下の世代の投資家はボックス相場に慣れており何度も騙されて来た経験が逆に邪魔をしているのでしょう。
こうした事を背景に日本の投資家は逆張り好きとなってしまったわけです。
我々のような元証券ディーラーの殆どは「順張り好き」が多く逆に若い世代は「逆張り好き」が多い傾向にあります。
こうした傾向から今回の大相場で外国人投資家が5兆円以上買い付ける一方で個人投資家がETFの指数商品を売りから入ってしまったのでしょうね、ただし一つだけ申し上げたいのは40年ぶりのデフレ脱却。
インフレ時代突入がいま私たちが住んでいる「日本」なのです。
そして今回株高で数年間、数十年間シコリ玉の株を売った人の資金と買いたい投資家の待機資金がネット証券などではMRFに換算されるのですがその資金総額が「14兆円」。
更に外国人投資家は11週連続で日本株を買い買った資金は「5兆円以上」で報道では残る投資資金は「約30兆」なんて言われているのです。
この現象の中、一部の個人投資家がデイトレなんかで空売りをするならまだしも含み損のまま空売りって「恐竜相手にバットで戦うようなもの」「野球少年が大谷翔平に勝負を挑むようなもの」
最後に一言投資格言「買いは家まで売りは命まで」この理屈って買いは倒産しても原資がなくなるだけですが売りは無限と言う事です、怖。
Twitterで人気のエミンさんが言うようにないとは思いますが、万が一日経平均が30万とか100万になったら(笑)命だけでもすまされないでしょう。
気になった銘柄【6395】タダノ。
それでは又来週お会いしましょう。
2023年6月6日
【6/16】異例の株高

- 投資調査部部長
- 伊東 聡

- 投資調査部部長
- 伊東 聡
東京都出身。高校を卒業後、証券会社の場立ちを経験し取引所内での自己売買(ディーリング)からシステムに移行するまで当時の店頭株(ジャスダック)専門のトレーダーを経験。25年近い証券ディーラー人生。経歴や武勇伝は数知れず、5分で8000万円やられた経験の一方で、月に3億円近い利益を上げた経験も。「Yahooファイナンス」や夕刊フジ「株ワングランプリ」でも活躍。本人曰く「三度の飯より株が好き」
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。