こんにちは伊東です。
先週までは3回に渡り「損切りの大事さ」をお伝えして参りました。
まだここには深い話もあり、昔話を交えそれに絡んだ実話をお伝えしたいと思います。
まず今回株式市場に波乱を呼んだのが「金利の上昇」です、ご存知の方は聞き流して頂いて構いませんが、単純にお話すれば金利とは将来受け取る安定した物。
逆にお金を借りれば将来払わなければならない物となります。
米国で言えば一般的に定期預金のようなものに預金をするだけで5%程度の金利を貰えるのです、ですので簡単に申し上げれば株みたいなリスクのある商品から債券市場に資金シフトが起きているのです。
そう考えますとまず株で言えば安定的な株と考えた際に株で申し上げれば「元東証一部」のような大手企業に買いが入り、スタートアップのような新興企業は借金が多くまだまだ成長性に疑問符のつくような企業への投資は控えると言う事です。
個人も機関投資家もお金持ちは皆安定収入を求めリスクの低い商品でお金が増えるならそこに資金が集中しますね。
過去に何度も新興市場に資金流入が起きた時のことを思い出してください。
何かしらのジャブジャブに余ったマネーが流入したのです、ここ最近で言えば「コロナの給付金」給付金詐欺なる言葉も流行ったように本来もらって生活に使われるはずのお金が闇を経由して株式市場に流れたのです。
ですが「悪銭身に付かず」の如くそうした投資家のずさんなマネーは株式市場へと消えた訳です、と言う事はあの時上昇した株って、、、「そうです一番危険」なのです。
ずさんなマネー、ギャンブルのような資金流入が起きた時こそが新興市場へのチャンスを迎える時なわけで、今世間はどうでしょう?
生活するだけで公共料金は上がる一方で、保険料も上がり、税金も上がり手取り収入が減ったのです「世間一般的には」お金は余っていないのです、その状況で個人投資家が新興市場株に投資するでしょうか?
しませんね、それを勿論わかっている機関投資家も買いませんね。
答えは簡単です「時代の変化」が起きたから新興市場株は投げなきゃダメなんです、そして買うなら国際優良株と言う答えが自ずと出るはずです。
あの時ライブドアショックの時、、、ほとんどの銘柄がストップ安売りたくても売れない恐怖を味わった事のある人々はとっくに売ってますよ。
退場しては株の世界で巻き返しは聞きません「生き残る大事さ」現状個人投資家の信用残は過去最大約4兆円、、、ぞっとしますね。
この続きはまた来週。
とにかく大手【7751】キャノン
2023年11月2日
【11/2】むかしばなし
- 投資調査部部長
- 伊東 聡
- 投資調査部部長
- 伊東 聡
東京都出身。高校を卒業後、証券会社の場立ちを経験し取引所内での自己売買(ディーリング)からシステムに移行するまで当時の店頭株(ジャスダック)専門のトレーダーを経験。25年近い証券ディーラー人生。経歴や武勇伝は数知れず、5分で8000万円やられた経験の一方で、月に3億円近い利益を上げた経験も。「Yahooファイナンス」や夕刊フジ「株ワングランプリ」でも活躍。本人曰く「三度の飯より株が好き」
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。