こんにちは伊東です。
今週は個別の人気株、あの株についてお話を。
遡ること昭和のあの時代バブル1万円札をかざしてタクシーを止めたと言われるあの時代に国営企業だったNTTが上場を果たし、第一次売り出し価格は119万7千円見事な買い気配となり初値160万円の高値となったのです。
その後見る見るうちにバブルという狂乱の中、数週間で320万円まで上昇したんです。
ここで投資家の間で囁かれた有名な文言「政府が売り出す株で損をするはずがない」投資の鉄則でもある「絶対」が飛び交ったのです笑。
その矢先に僅か1年でバブルがはじけブラックマンデー等も起こり日経平均の暴落とともにNTT株も90年代初頭には初値の3分の1。
私がその後証券取引所の場立ちとして働いていたころ既にNTT株は50万円程度まで下落、金融法人、事業法人共に株の持ち合いが多かった事もあり、証券会社に来る法人の注文はNTT株の売りばかり、、その最中数分の一となった同社株の買い手はナンピンカンピン素寒貧投げることの出来ない投資家の小株数の買い下がり注文。
上がるわけがありません、当時私の働いていた証券会社は当時の第一勧銀などの子会社で売り注文は1株単位だったため1,000株単位のぶん投げ注文。
それに立ち向かうのは個人投資家の5株買いww
戦時中のB29戦闘機に地上から竹槍で突くようなものです。
その後あらゆる企業の淘汰やショック安等も経過しながら株価は回復、30数年ぶりの物価の上昇とともについ数年前漸くこのNTT株は復活を遂げ30年以上株券を持ち続けた「単に投げられない投資家」の含み損が消えたのです。
『市場の失われた30年』の象徴の株です。
ですが人間というものはまたもや同じことを繰り返し、折角戻った株価の成長性のかけらもない銘柄に「新NISA」組の投資家が群がったのです。
バブルの象徴NTT株 が「25分割」で1万円代で投資可能にという「安物買いの銭失い」投資が流行ってしまったのです。
しかも良くわからないユーチューバーのお勧めでww隣町のスーパーまで10円安いねぎを買いに行くくせに高額商品や良くわからない物に対しては「とにかく脇が甘い」のが日本人。
数十万、数百万、数千万と投資を行った人も多いようです。
少し調べれば分かるのですがNTT株の配当利回りたったの3.5%程度PBR1.24と正直割安感もなければ大した配当でもない、しかも企業の成長価値あるんですか???
投資の世界ってそんな甘い物じゃありません、少しは調べましょう。
それとNISAってあくまでも儲かった時に無税になるだけなので損したら、、、チーン
きっと高値で買ってしまった方今のこの株の信用倍率見てないのでしょうね~46.5倍 、1株単位にも関わらず287万株紛れもない事実です。
良く私の放送でもお伝えしました、1,000円を割れたあたりの日経Dインバにそっくりですね「今の株価は145円」これが結果です。
日本も米国も重要変化日を通過しここからです、良い株買いましょうね。
【8706】更なる配当増額に期待ですね
2024年6月14日
【6/14】個別の人気株、あの株
- 投資調査部部長
- 伊東 聡
- 投資調査部部長
- 伊東 聡
東京都出身。高校を卒業後、証券会社の場立ちを経験し取引所内での自己売買(ディーリング)からシステムに移行するまで当時の店頭株(ジャスダック)専門のトレーダーを経験。25年近い証券ディーラー人生。経歴や武勇伝は数知れず、5分で8000万円やられた経験の一方で、月に3億円近い利益を上げた経験も。「Yahooファイナンス」や夕刊フジ「株ワングランプリ」でも活躍。本人曰く「三度の飯より株が好き」
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。